ジョイエブリタイム株式会社

cornerのファーストモデル。【Reserch】【Sublimation】双方が見せる曲がり角の先

cornerのファーストモデル。【Reserch】【Sublimation】双方が見せる曲がり角の先

2023/10/10

前回のFEATURE記事「曲がり角の向こうへ!cornerが提案するヴィンテージメガネの新たな魅力」で、この秋ローンチされる新進気鋭のアイウェアブランド「corner(コーナー)」をご紹介した。今回はこのブランドの魅力にさらに触れていただくため、二つのシリーズと各展開モデルをご覧いただきたい。

デザインとは何か?を問うメガネ

『デザインの曲がり角』をテーマに商品展開をする「corner」だが、彼らがそのアイウェアを通じて我々に投げるのは「デザインとは何か?」という普遍的な問いだ。そしてその問いの入り口にあるものは、ヴィンテージアイウェアという長い時間を経てきたデザインである。

 

「corner」には二つのシリーズ【Reserch】と【Sublimation】がある。いくつかのシリーズがあるというのはアイウェアブランド的に珍しいことではないが、「corner」の面白いところはその展開の仕方。これらは各々独立してアイウェアモデルを展開しているわけではなく、必ず一つのヴィンテージメガネをベースに対になるようなモデルを製作しているのだ。

 

つまり、一つのヴィンテージメガネに対してそれぞれアプローチの違うデザインを行なっているということである。一方は、徹底的に研究し復刻すること。そしてもう一方は、その研究をもとにオリジナリティあるものへと昇華すること。これが「corner」の【Reserch(研究)】と【Sublimation(昇華)】だ。

 

それでは次に、どのようなアプローチがなされているのか実際にご覧いただきたい。今回例に出すのは、ウェリントン型のヴィンテージメガネを元にした【Reserch】の『Locked Hands(ロックドハンズ)』そして【Sublimation】の『Debby(デビー)』だ。

|Locked Hands(corner)

|Debby(corner)

追求した『Lockerd Hands』昇華させた『Debby』

「POTATO MEGANE FUKUOKA」にて、発表前の『Locked Hands』と『Debby』を見せていただいた。洒落た店内の一角に並べられた「corner」のコレクションは、名だたるアイウェアブランドと同じ空間にあっても引けを取らない。

まず『Locked Hands』を手に取り感じたのは、その造りの美しさだ。

 

『Locked Hands』は、伝説のジャズピアニスト、ビル・エヴァンスが着用していたフレームからインスパイアされたモデルである。このモデル名も、ビル・エヴァンスが進化させ多用したブロックコードの一種であるロックハンズテクニックから命名されている。

一見ヴィンテージライクな王道のアイウェアだが、かけてみるとかけ心地がよく、顔に馴染む気がする。これはきっと、研究の賜物だろう。

 

デザイナーの山本真一路(やまもと しんいちろ)さんは、上面をなぞったような復刻はしたくなかったと話す。

 

「ヴィンテージを扱うというとただトレースしただけのように思われることもありますが、そうはしたくなかった。だから随所にギミックを入れて、現代の日本人の顔やファッションに合うように仕上げています」

 

また山本さん自身極度の近視であることから、レンズを入れた時の目の印象、顔の印象には特にこだわったそうだ。とりわけヴィンテージメガネはその劣化具合などから伊達メガネに用いられることが多いが、【Reserch】シリーズにおいて「corner」は、実用性のあるヴィンテージメガネを提示してくれる。これはもうすでに、曲がり角の向こうの世界だ。

次に『Debby』だが、これは『Locked Hands』をパントシェイプに置き換えたデザインとなっている。もちろんモデル名はビルエヴァンストリオの「Waltz for Debby」より命名。

さて、【Sublimation】シリーズには、いくつかの大きな特徴…アイデンティティーデザインが盛り込まれている。

 

まずはテンプル。テンプルエンドが四角なのが、なんとも面白い。置いておいた時にも楽しい気持ちにさせてくれるような仕掛けだ。実はこの四角、適当にサイズが決められているわけではなく、丁番側の太い部分との面積比をユダヤの法則に則り78:22で計算して面積を出している。このように些細なところにまで意味が込められている事実は、ブランドが投げかける問い「デザインとは何か?」について考える強い後押しにもなるだろう。

|「Locked Hands」と「Debby」のテンプルエンドの違い

また、テンプルに彫られたブランド名が朱色なのも珍しい。朱色という色は古来より日本で高貴なものに使われてきた色である。そこで本シリーズは魔除けのような意味を込めて、アイウェアに「お守り」という遊び心あるエッセンスを加えた。民族のジュエリーなどがファッションコンシャスな人々に愛される今、日本の伝統的な色や意味に触れることは、宗教とデザインの関係について考えるきっかけにもなる気がする。

 

「それから最後は前述の特徴に比べるといささか普通ではあるが、このシリーズではチタンパッドが採用されている。いや、普通と述べたが、この普通さこそなかなかできないデザインかもしれない。デザインのバランスを崩さず、日本人がかけやすいアイウェアとして提案される【Sublimation】シリーズは、鮮やかな驚きと同時に安心感も与えてくれるようだ。

フレッシュローズをはじめ、魅力的な生地カラーたち

魅力を書き出すとキリがないが、最後に生地について。「corner」では珍しい生地カラーを採用しており、それぞれのシリーズで3〜4色は同じもの、残りを各モデルオリジナルのカラーで展開している。

 

私が注目したのは「フレッシュローズ」というカラー。これはベージュに薄いピンクを混ぜたようなクリアカラーで、アジア人の肌にとてもよく馴染むそうだ。生成りクリアやクリスタルクリアはよく見かけるが、このカラーは初めて。ヴィンテージの雰囲気にとてもよく似合っている。あるいは経年劣化以前……生産当時のヴィンテージフレームを、忠実に表現した色なのではないだろうか?

山本さんにオンライン取材させていただいた際も「フレッシュローズ」のフレームをかけていらして(そこにカラーレンズを入れているのがとてもカッコよかった)、ご自身でも気に入っているカラーなのだということが感じられた。なんとなく奥行きのあるクリアフレーム、是非挑戦してみたい色味だ。

「corner」は2023年10月ローンチ

話し出すと止まらなくなってしまうが、今回はここまで。ローンチ後は是非とも多くの皆さまにお手に取っていただきたい。ファーストモデルはご紹介した二型に限らず、フレンチヴィンテージを元にしたものなど、あと3組の展開がある。

 

お気に入りの一本を見つけて、ジャズセッションのような毎日を楽しんでみよう。テイクごとに様々な表情の「Waltz for Debby」を味わえるように、あの曲がり角の先の景色は、曲がるたびに異なる世界を見せてくれそうだ。古くて新しいアイウェアをかけて、その景色に毎度驚いてみたい。そしてその時、この感動こそがデザインの意味なのだと、頷きたいと思う。

山田ルーナ - 文

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